[melon magazine訳]音楽ファンたちの視線を強奪する長髪長たち

4月7日放送開始前からすでに話題沸騰のプロデュース101シーズン2。その話題の一つが、長髪のチャン・ムンボク。日本でも「鉄矢」と言われ(偶然にも誕生日も同じとか)、韓国とは別の意味でK-POPファンの間でも盛り上がっているようで…。そんな話題に乗じて?掲載されていたチャン・ムンボクやSEVENTEENのジョンハンなど長髪歌手を取り上げた記事を訳しました。韓国大衆音楽史における長髪のいわば存在意義の変遷ともいえる内容です。

 

原文はこちら→ 다중음격 141화: 음악팬들의 시선을 강탈하는 장발장(長)들 http://www.melon.com/musicstory/inform.htm?mstorySeq=4714&startIndex=41

 

 

2017/03/15  by ハン・ドンユン

話題の人物チャン・ムンボクがぱっと変わった姿で大衆の前に現れた。今月9日公開された“プロデュース101” 男性バージョンの宣伝映像に収められた彼は、誰が見ても立派な青年だった。2010年“スーパースターK”を通じて、初めて視聴者と出会ったときの幼く見えた顔は跡形もなく消えた姿だった。第一印象があまりにも強烈だったからか?歳月の当たり前の道理で中学生から成人に成長しただけだが、彼の変化はやけに不思議に感じられた。

ひゅっと成長したチャン・ムンボクがさらに際立って見える要因には、過去と違ったヘアスタイルも含まれる。彼は2015年に通信会社の広告と2016年のOutsider “Become Stronger”のミュージックビデオを通じてすでに長い髪をお目にかけていた。髪を染め、パーマまでかけた通信社広告でのヘアスタイルはがさつな町のチンピラのような感じだったが、Outsiderのミュージックビデオで見せた黒髪の長髪はひたむきさを漂わせていた。この時、イメージチェンジに成功した。髪型の変化が彼に新しい生命を抱かせた。

長髪は希少性という強い力を持っている。長髪は男性にあまり見られないスタイルなので、強い印象を残す助けになる。チャン・ムンボクがもし“スーパースターK”の頃のように、その頃の中学生と変わらないスポーツ刈りのままだったら、ここまで目立って見えはしなかっただろう。美少年100人の中でも、存在感を出せたのは長髪の功が大きい。チャン・ムンボクのように、いろいろな歌手が長髪で目に留まるようにしてきた。

 

彼こそが“女神フォース”SEVENTEEN ジョンハン

近年、長い髪で音楽ファンたちの視線をとらえた人物ではSEVENTEENのジョンハンが独歩的だ。目まぐるしく新しいアイドルグループが出てくる時代に、彼は並みはずれた髪の長さのおかげで、早く目に留まることができた。ウジがほかのメンバーに比べ、小ぢんまりとした体格のおかげで関心を引いたなら、彼は長髪で他の12人のメンバー達より浮かび上がった。やぼったくはあるが、「SEVENTEENの髪が長い子」という自分だけの呼び名をたやすく得た。

ジョンハンは昨年4月、最初の正規アルバムを出して短髪の髪型に変化した。その後、彼の髪はほんの少しずつ短くなっている。毎回、外見にも変化を施すことはアイドルの宿命だろうが、長い髪の彼を好んだファンたちにはとても残念な知らせだ。SEVENTEENを混成グループに誤解させた女性的なヘアスタイルは、いつかわからない次を期さなければならないようだ。

 

アイドルとしてデビューするために髪を切ったパン・イェダム

最近、YGエンタテインメントが新しいボーイグループを準備しているというニュースが伝えられた。10代中盤前後の少年7人程度で構成されるこのグループは、来たる7月のデビューを目標にしているという。屈指の芸能事務所が作るアイドルだけに報道がでるやいなや、多くの音楽ファンが熱い期待感を表わした。加えてこのグループに“Kポップスター”シーズン2の準優勝者パン・イェダムが属しているということで、関心が増している。

パン・イェダムは歌の実力でも頭角を現したが、髪でも際立ったイメージを伝えた。2012年11月、番組を通じて初めて姿を表わした時から、同年代の子供たちとは全く違ったヘアスタイルで自身を十分にアピールした。小学生の男の子が長髪だなんて、ミュージシャン感しかなかった。しかし回を重ねるにつれ、髪がだんだん短くなり、最後には普通のヘアスタイルになった。最近公開されたプロフィール写真はその時よりさらに短い状態。パン・イェダムも過去の姿とは決別した。

 

受難にあった長髪の歴史

我が国に長髪を伝播したのはフォークロック歌手ハン・デスだった。“韓国最初のヒッピー”と呼ばれた彼が1960年代後半、長い髪で登場したのち、多くの若者が彼のように髪を長くした。彼から新しい逸脱を発見したのだ。しかし、政府はこのような流行を美風良俗を損なう行為だとみなし、70年代から取り締まり始めた。女性は女性らしく、男性は男性らしくなければならないという認識が根深かったためだ。このことによって、耳を覆う髪型で行き来していて警察に出くわすとその場で散髪しなければならなかった。ジャッキー・チェンが70年代、韓国に滞在したときに、長髪取り締まりに引っかかった逸話は有名だ。

その後ロック、ヘヴィメタルのミュージシャンたちがずっと占有していた長髪は、90年代に入りソテジワアイドゥルのイ・ジュノ、Deuxのイ・ヒョンドとキム・ソンジェのような人たちによってダンスミュージックの歌手たちにも転移した。しかし1994年10月、放送局が“汎社会的道徳性回復運動”という名目で、男性の長髪、剃髪、イヤリング着用などを規制したため、長髪の歌手たちは長い髪をなびかせることができず、仕方なく帽子をかぶったままダンスをしなければならなかった。

もちろん放送局の規制はあらゆる歌手に適用されるため、総じて髪の長かったロックミュージシャンたちも、テレビに出るなら髪をきちんと結んだり帽子をかぶるしかなかった。当時、カン・サネはこの措置が前近代的発想だとテレビ出演拒否を宣言した。“君ならできるだろう”と肯定のメッセージを伝えた彼は、強圧に影響をうけた自発性“アウトサイダー”の道を歩むことになった。

O15Bはその年に発表した5枚目のアルバム収録曲“馬鹿者たちの世界”で“イヤリングと長髪とサングラスの芸能人は出演できない”という歌詞で放送局たちの馬鹿げた統制を批判したりもした。皮肉なことに彼らの5枚目のアルバムのタイトル曲はチョ・ヨンピルの原曲をリメイクした“ショートヘア”だった。歌はショートヘアの女性についての内容だったので、難なく放送電波に乗ることができた。男性の髪型に関する歌詞だったら制裁を受けたかもしれない。

 

1990年代後半、歌謡界の長髪ルネサンス  

歳月が流れ、放送局の取り締まりは春の雪が解けるように和らいだ。ソテジワアイドゥルのソテジ、ソロになったイ・ヒョンドたちによって長い髪は再び主流に進出するようになった。90年代後半から神話のエリックとチョンジン、H.O.T. 、イーグルファイブのロンなど多くのアイドル歌手がボブヘア・長髪を披露した。このころ多くのボーイグループに短髪以上の長い髪をしたメンバーが一人以上は存在するほど、大衆音楽界に長髪は大流行だった。

さまざまなボーイグループのなかで、NRGとA4は長い髪をしたメンバーが多かった。NRGは1998年、“サランマンドゥルギ(愛作り)”と“Messenger”で活動したとき、キム・ファンソン、ノ・ユミン、ムン・ソンフンが短髪という長さ以上のヘアスタイルだった。フィソンが所属していたA4は、フィソンが脱退したあと2枚目のアルバムを出して、デビュー時よりさらに長い髪をなびかせた。

現代社会で男性が髪を長くすることは、既存世代の価値観に対する抵抗と映ったりする。しかし、この時期のボーイグループの長髪は意図することが違った。現実でしょっちゅう見ることのできる男性ではなく、漫画の主人公のように装うことで10代の少女たちの幻想を刺激し、好奇心を誘発しようとしたのだ。一種のマーケティング戦略というわけだ。

 

ヘアスタイルは私を効果的に知らしめる手段にすぎない

過去とは比較にならないくらい多くのアイドルグループが活動している。色とりどりに髪を染めたアイドルはありふれているが、長いヘアスタイルをした歌手はそれほどいない。そのため、長髪にすれば確実に際立って見えたりする。まさに今、髪を伸ばすことは宣伝のグルーオーシャンだといっても間違いではない。

しかし、歌手にとって髪型は彼を表わす本質ではない。最初は目に留まるかもしれないが、トレードマークとなりそれに縛られるかもしれず、歌手としての生命を支えるのは結局のところ実力だ。90年代や2000年代初め、長髪のおかげで目立ったアイドル歌手は多かったが、今まで人気を保っているアイドルはそれほどいない。2016年に曲を発表し、“話題の人物”から正式に“ラッパー”になったチャン・ムンボクもこのことを気にとめておかなくてはならないだろう。大衆が認める一番になろうとするなら、髪より音楽性が重要だ。

 

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自他ともに認める長髪好きとして謹んで訳させていただきました…。髪より音楽性が重要、という至極真っ当な結論に終わりましたが、韓国でかつて長髪取り締まりがあった、ということは知らなかったので、ちょっとした驚きではありました。

反抗の表明からマーケティング手段に…という韓国音楽史における位置づけの変化も納得できる話ではあります。ちょっと思い当たるだけでもデビュー当時髪が長めのメンバーがいたのって、B1A4シヌとかVIXXホンビンとか、NU’ESTレンとか…。そして確かにみんなある程度すると髪が短くなる(泣)。そしてNU’ESTといえば、記事でも取り上げているSEVENTEENの事務所Pledisの先輩グループでもあるわけで、立て続けに二人もいると(てかPledisのボーイグループってこの2つしかない)長髪の事務所戦略性を感じずにはいられないわけですが、そのNU’ESTがレン君含めプロデュース101に参加、という事態にも涙とアイロニーを感じずにはいられない…。NU’ESTもそこそこ話題ですが、今のところチャン・ムンボクが持っていってますよね…。

ということで、長髪の行方も含めて、話題満載のプロデュース101シーズン2の展開は見逃せないものになりそうです。

 

 

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