[インタビュー訳]MonoTreeが夢見る音楽の世界

先の記事訳でも取り上げられ、Ladies’ Codeの復帰3部作を手掛けるなど、ここ1~2年でよく名前を聞くようになったMonoTree。個人的にも好きな曲やアーティストに関わっていることが多く、どういった集団なのか興味深く思い、2015年11月に10asiaに掲載されたインタビューを訳してみました。MonoTreeはクレジットの際、あくまで個人名が明記され、そのあとに(MonoTree)となるのも、チーム名が記される他のプロデュースチームと違った印象がありますが、その理由もこのインタビューで分かります。

原文はこちら。10asiaに掲載されているK-POPの作曲家・作詞家・プロデューサーなどのインタビューシリーズの一つです。음표를 그리는 사람들⑤ 모노트리가 꿈꾸는 음악의 세계 (인터뷰)  http://tenasia.hankyung.com/archives/760954

2015/11/13    by  10asia   パク・スジョン記者

G-High、ファンヒョン、イ・ジュヒョン、3人の音楽を聴いているとなんとも不思議だ。SHINee “Aside”(ファンヒョン)、Apink“Perfume”(G-High)、EXO“My Answer”(イ・ジュヒョン)等々、アルバム毎、それぞれのアーティストの新しいカラーを描き出す制作物の主人公だった。3人はその歌手のカラーを損なうことなく、新しい魅力を取り出す力を備えている。Red Velvet“Take it slow”“Day 1”、東方神起“Always With You”など、ファンたちの間で名曲とされる収録曲の主人公も大部分がこの3人だった。

コンセプトで歌うアイドル音楽において、新しいカラーを取り出すのは難しいことだ。これをより魅力的につくる力は、自分の音楽と自分のカラーに対する3人の自らへの信頼だった。そして音楽に対する考えはMonoTreeという作曲家会社を作ることにつながった。G-High、ファンヒョン、イ・ジュヒョン、3人はプロデュースチームSweetuneで一緒に活動していたが、昨年(2014年)本格的に独立した。自分たちが考える方式とシステムを作るために踏み出したということ。

最初にMonoTreeのことを聞いたとき、単純にプロデュースチームを一つ結成したと思った。しかしMonoTreeはチームではなかった。チームを超えた株式会社の概念だった。作曲家など音楽作家の生態系に対する考察、コンテンツの海外進出等、3人が描いているビジョンがMonoTreeのなかに込められた。現在、MonoTreeにはG-High、ファンヒョン、イ・ジュヒョンを含め総勢9人の作家たちが所属している。これからもその規模と挑戦はより大きくなるだろう。MonoTreeが夢見る作曲家の世界がこれからどのように広げられるだろうか。

Q. どうやって3人が一緒にまとまることになったのですか。

ファンヒョン:私たちは1歳ずつ年が違います。G-High、私、そしてイ・ジュヒョンの順です。友人のような感覚でした。3人でお酒を飲みながらジュヒョンの提案で私たちが考える方式とシステムでやってみようと話をして自然に始まりました。昨年(2014年)12月1日に事業者登録を終えたんですよ。

Q. MonoTreeという名のもとにありながら、各自別に活動中ですね。一つの屋根に何人もの家族という感じでしょうか。

G-High:MonoTreeという枠の中で、各自が音楽をするのであり、3人で一つの音楽のためにやろうということではないんです。

ファンヒョン:最初から3人でチームを作ろうというのではなく、システムを作ろうという話でした。MonoTreeは私たち3人で最初は作りましたが、所属している作家は現在全9名います。

Q. キム・ユソク、Agnes Shinなどの名前も見られますね。

ファンヒョン:はい、彼らもMonoTreeですよ。私たちの中では上下関係がありません。実は最初に始めたときはクレジットにMonoTreeの名前を入れませんでした。ジュヒョンがEXO“My Answer”を書いたのですがMonoTreeがやったのかわからないんですよ。Stellar “Vibrato”の時から名前の後ろにカッコ付けで(MonoTree)と入れたのですが、宣伝効果がありました。私たちがプロデュースとパブリッシングも兼ねているので、宣伝が重要です。

Q. 3人が考えるシステムのためにMonoTreeが作られました。どんなシステムを作りたかったのですか。

ファンヒョン:普通は作曲家たちが集まって会社を作ると、その会社を大きくして歌手を育てる展望が多いです。私たちは今も曖昧ではあります。でも、新しいプラットフォームを作りたかったのです。3人が皆同意した部分が、韓国はマーケットとしての機能が小さく、海外とやっていかなければ成り立たない状況です。G-Highさんは英語ができるので、G-Highさんが力を発揮して韓国市場だけを見ず、多様な仕事をすることを求めました。作家たちも私たちからみて、すごい原石のような作家を発掘して一緒に仕事をしようと考えました。

G-High:その発掘した作家たちがMonoTreeという名前に隠されなければいいなと考えました。MonoTreeという名前はシステムとしてだけあって、作家たちが前に出ていること。株式会社MonoTree!

ファンヒョン:まだ韓国ではこのようなシステムがありません。外国の作曲家集団をベンチマークしました。このように育てていって、のちに違うプラットフォーム作りたいという考えもあります。システムさえ強固にあれば、今も韓国ではないほかの国、英米圏の作家も契約することができます。

Q. 韓国はマーケットとしての機能が小さいとおっしゃいました。市場の限界を感じますか?

ファンヒョン:限界というよりはマーケットの機能が縮小化しているだけであって、コンテンツの機能は増えました。アップルでコンピュータを作っていますが、“Designed by California”と書いてあっても、製品は中国で作り、RAMは韓国の部品じゃないですか。でも一番重要なのはCaliforniaでしょう。私たちも音楽的なエンタテインメントコンテンツは韓国で膨らませて作るものですが、それを受け入れる人が少ないから海外進出をするということですよ。

Q. 作曲家たちが集まる一種の作曲家マネジメントですね。

G-High:私たちはエンタテインメントより作曲家会社です。

ファンヒョン:作曲家一人ひとりも皆アーティストですから、契約書も厳密に作りました。

Q. 新しい作家を発掘するとき、3人が共通で合意する人材性があるのですか。

G-High:音楽自体が、これは市場でヒットするだろうという能力より、その人の独特さを見ます。まだ完成されていないが、その能力が新鮮で、その能力なら私たちの会社が誇れるという個性です。海外では多くなされていますが、チーム内でトラックだけ書くメンバー、メロディーだけ書くメンバーが別にいます。メロディーを書く能力がよくなくても、トラックをうまく書くとか、そんな個性をよく見ます。

ファンヒョン:あれこれ全部できる新人作家も多いです。私たちにデモを送ってくださる新人作家の方たちも多いのですが、そういった方たちを見ると私たちは必要ないと思います。この人たちは分かっているし、うまくやるだろうと。また、今までに発表された私たち3人のスタイルの曲を送ってくださる方もいますが、私たちのスタイルよりはより新しい、MonoTreeの作家たちが決してできないような作家を求めています。

G-High:“パク・アセル”というシンガーソングライターもいます。アーティスティックで、メジャーではない、ディープな音楽もします。音楽的なカラーが突出しています。音楽的に3人が聴いたとき「どこかにあったような」ということよりは少し新しいもの、韓国のマーケットでは通用しなくても優れた音楽を求めています。

Q. 東方神起、SHINee、f(x)、Red Velvetなど、MonoTreeが作った音楽を見ると、収録曲の中でも歌手の違ったカラーを知ることのできる曲が多いように思います。

ファンヒョン:「これは事務所が好むだろう」「これは売れるだろう」と書いた曲を、人々が好んでくれたことがありませんでした。不思議なことに、これは事務所も求めていないようだし歌手にも似合わないのに、自分がとても好きなものは結局すべてリリースされ、いい反応なんですよ。そんな経験を踏まえて他の後輩たちにも言います。また、私たちと親しい事務所はリード※をくれません。渡しても私たちが従わないことをわかっているんです。最初は私たちが満足しよう。大衆的でなくても、トレンドに合っていなくても、自分を感動させられなければ、他の人たちも同じだと分かりました。だから私たちは作業をするときは、本当に産業的ではないです。

※リード:クライアントが、求める音楽を説明する一種のガイドライン。

G-High:SHINee“Aside”、Apink“Perfume”もそうで、“Perfume”の場合、Apinkのカラーではないと思いましたが、むしろこういうものが新しいカラーではないかと提案したところ、事務所でもより気に入ってくれました。

ファンヒョン:作業するとき、その時までそのアイドルがしなかったことを探してみたり、新人の場合は一番目を惹かせられそうなものを探します。ジュヒョンが“My Answer”をやったときに驚いたのは、EXOがピアノと歌だけでやることを私は全く想像できなかったのに、それを作り出したことです。

Q. アイドルはよくコンセプトで歌う歌手というじゃないですか。コンセプトに合わせて作業をするのは大変ではないですか。

G-High:音楽は流行や流れがありますが、そういったことに影響を受けたことがあります。知らないうちに、あるときそんな部分に気を配っていました。「ここでメロディラインが沈んだらダメだ」とか。今はほかの作曲家たちが先に試したことを後からやるのは意味がなく、自分が好きなことをするのがいいと分かりました。

ファンヒョン:私はむしろコンセプトに合わせず、自分のカラーで自分の思う通りにやったのがとてもうまくいったので、それだけを求める時もありました。それが私のオリジナルだから、そのままやればいいと思ったのですが、いつかマンネリズムに陥るのではないか、そんな考えもありましたよ。今は大丈夫になりました。

Q. Stellar“Vibrato”が音楽評論家たちの間ではよい評価を得ました。実のところStellarはセクシーコンセプトが強いグループなので、音楽的要素がそれほど浮き彫りされないという残念さがありますよね。“Vibrato”があまり注目されず、残念だったと思います。

ファンヒョン:本当に残念です。G-HighさんとジュヒョンがStellarと“Marionette”“mask”を一緒にやって、私が最近“Vibrato”をやりました。“Vibrato”を出してみて、こんなに多くの賞賛を受けるのは初めてでした。一般大衆までサウンドの話をしたのは初めてです。とても気分がよかったです。ところがミュージックビデオチャートは1位で、melonチャートでは100位以内に入らなかったとき、私が勘違いしていたと気が付きました。私がトレンドを見間違えて…この順位は人々が音楽を聴かずに見るものに とどまったということじゃないですか。“Vibrato”が音楽的に素晴らしいとしても、私たちは音楽で終わる産業ではなく、音楽がどんなによかったものの残念さが残ります。

Q. いいサウンドと大衆性の乖離を感じましたか。

ファンヒョン:でもメガヒットソングの中にはサウンドがよくない曲は一つもないというのが信念です。サウンドが残念な曲が1週間1位をとれたとしても、メガヒットにはなれません。

Q. それでは皆さんがそれぞれ大事に思っている曲はなんですか。

イ・ジュヒョン:EXO“My Answer”、チュ・テグヮンと共同作業をしたテヨン(少女時代)の“Farewell”です。実際の自分の話を歌詞にしたからか、より愛着があります。

G-High:今回のSuper junior“Magic”がよかったのですが、Super Juniorがもう少し多く活動したらよかったのではないかと思います。“Magic”には特別な作業時期があります。MonoTreeを作って最初にした仕事がコペンハーゲンの作曲家たちとの共同作業でした。海外の作曲家たちが韓国に来て、たくさん作業をしたのですが、私たちはどうして海外に向かわないのかと思い、直接行きました。向こうの仲間たちも戸惑っていましたよ。作業をしに来たというのだから、不思議がりながらも作業をしました。ソングキャンプをして、2~3日のうちに仕上げた曲が“Magic”です。また、他の愛着がある曲はInfinite“Hysterie”。個人的に好きな曲です。

ファンヒョン:一つは作曲家活動外で私がやっているグループMy Afternoonの“정화된 밤(浄化された夜 ※英文タイトルが見当たりませんでした)”という歌です。その頃ライブをたくさんしました。ジサン・ロックフェスティバルでライブをしたのですが、とにかくこの曲をやったときの気分を忘れることができません。私は曲を書くときに自分の話だけをします。そのせいか、一番最近に出た曲に一番愛着があります。一番最近出た曲がAgnes Shinと一緒に作業したキュヒョン(Super Junior)の“Wind”です。また、日本の歌手MISIAに書いた“LIFE IN HARMONY”もあります。日本の音楽が好きで、MISIAに曲を書くのが夢でしたが、それがかないました。

Q. 会社が嫌がるのではないかと思ったがうまくいったことは何ですか。

ファンヒョン:SMエンタテインメントとの最初の縁が(少女時代の)“Oppa Nappa”です。その後、曲の依頼を正式に受けたのが、少女時代の“Snowy Wish”でした。私は感じそのものがとてもピンクピンクしていると思いました。音楽がよくてただ書いたものであって、東方神起“Athena”もロックでバンドサウンドなのでないだろうと思い、Red Velvet“Day1”も、私がRed Velvetのコンセプトをわかって曲を書かなくてはならないのですが、Red Velvetがこの時でなければできないと思ってアニメのオープニングのような曲を書きました。実のところ、この曲がアルバム全体のカラーとは違うと思ったのですが、事務所で気に入ってくれて。それで自分がいいものがいいんだなと一層わかりました。

Q. 埋もれて残念な曲は?

イ・ジュヒョン:GDLO、キム・ユソクと一緒に作業したClick-Bの“Reborn”。とても苦労した歌です。1ヶ月かけて録音して、心血を注いだのですが、もっと多くの人が聴いてくれたらよかったです。

G-High:イ・スンファン“離別技術者”という曲があります。初めての作品に近いくらいとても前に書いた曲です。人々がもう少し多く聴いてみてくださったらよかったです。惜しい曲です。またPurettyが歌って日本のアニメの主題歌として同時に発表された曲があります。ディープな音楽ではなくて、アニメとアイドルの典型的な音楽です。アニメーションの作業をするのは気分がよかったです。でも成績がよくありませんでした。誰が聴いてもわかりやすくいい曲なので、もっと多くの人たちが聴いてくれたらよかったです。

ファンヒョン:Biscolateというプロジェクトがあります。デジタルシングルでだけ、顔を出さずにやっているプロジェクトの名前です。“春の日の告白”という曲があるのですが、いい曲です。今聴くとサウンド、編曲が本当に野暮ったくて、歌詞もとても取るに足らないですが、もっとたくさん聴いてもらえたらよかったです。音楽をやって、音楽を作る行為自体が自分自身を残すと考えています。自分を人類の歴史に残す、そんな行為だと考えているので、自分がやったすべてのことはみな知ってくれたらいいです。

Q. 実のところ、3人がMonoTreeという会社をつくったとき、共同作業をたびたび見ることができるという期待もありました。

G-High:3人が皆、個人主義的です。一緒に作業をするときも各自がやって合わせるやり方です。

ファンヒョン:私のような場合は一緒に作業するのが嫌なのではなく、自分の空間に誰か一緒にいるということ自体が嫌でした。でも最近になって一緒にいなくては、と思いました。駅三洞にある作業室にこの2人だけでなく、さらに3人がいます。私たちの意思疎通もメッセンジャーよりはすぐ横の部屋にいたらよいのではないかと思い、私たちがもっと仕事を一生懸命やって、ひとところに集まろうとしました。もちろん、私の部屋には鍵がぶら下がっていますけどね。ハハ。

Q. 基本的な質問もします。3人はどのようにして作曲家になったのですか。

イ・ジュヒョン:私は作曲家になりたくて実用音楽科を出て、25歳のときにファン・ソンジェ作曲家のインターネットオーディションに合格して、作曲家の道を歩みました。コーラスセッションもかなりたくさんしました。

G-High:もともとは全く音楽とは違う仕事をしていました。哲学科を専攻して、26歳で初めて直接音楽制作をしてみたいと思いました。就職準備をしなくてはならない時でしたが、好きなことをやってみてはいけないのかと思い、衝動的に決めました。その時から鍵盤を弾き始めて、運よくファン・ソンジェさんに出会いました。その時期にイ・ジュヒョンに出会い、あちこちでぶつかりましたね。

ファンヒョン:G-Highさんは高麗大学のヒップホップサークルにしばらく所属していました。今はヒップホップと関連した音楽を多く書いてはいないですが、やりたいことをすることに成功しました。

※ファン・ソンジェは1975年生まれの作曲家。現在、こちらの記事訳でも取り上げている作曲プロデュースチームButtflyを立ち上げてgugudanのデビュー曲などを手掛けています。合わせてご参考ください。 [記事訳]2016年、国内で最もホットな作曲家は誰?

Q. ファンヒョンさんはどのようにして作曲家になったのですか。

ファンヒョン:漢陽大学の作曲家でクラシックを専攻しました。もともとはクラシックをやろうとしました。小さい時から音楽が好きで、ピアノも小さいころ弾いていました。軍隊に行ってきながら歌謡をやってみようという考えがあったのですが、もともとはエレクトロニック音楽をやりたかったんです。大邱からソウルに出てきて、大学に入学して最初にあったミュージシャンがCaskerのジュノさんでした。ジュノさんから、エレクトロニックについて教えてもらい、除隊してチョン・ジェヒョンさんに出会ってポップミュージックをやるようになりました。チョン・ジェヒョンさんは映画音楽のアシスタントをしながら、3作品を一緒にやりました。3年間一緒にやりながら、自然にたくさん習いました。当時は私が曲を書いてもうまくできなくて、ストリングスの編曲で小遣い稼ぎをしました。肩越しにたくさん習い、活動していたところユンサンさんとも作業をしたのですが、そのとき新世界に出会い、私はまだまだ未熟だと悟ったんですよ。

※ユンサンもOnePieceの一員として上記の記事訳でとりあげられています。

Q.そうやって作曲家を始めた3人の目標と夢は何ですか。

ファンヒョン:ずっと音楽を作ることです。目標を決めてしまうと枠にはめられるようで、そういった考えはしないようにしています。ずっと自分を表現できたらいいですし、MonoTreeを表現できたらいいです。よりよいシステムができて、会社として大衆音楽史に一つの大きな足跡を残すシステムをひとつ残したいです。

G-High:音源収益が減っています。世界的にも被っている動向でしょう。もう単に音源以外の本当に多くのコンテンツが出てくると思います。MonoTreeが先駆ける会社になればいいです。音楽をつくり、音源サイトから音源を売ることよりもコンテンツについてのアイデアを考えています。

イ・ジュヒョン:年をとってもずっと曲を書くことができること。

Q. よく「感度が落ちる」というじゃないですか。作曲家には感度が重要でしょう?

イ・ジュヒョン:感度が落ちる悩みはしないです。言いたいことはいつでもいつもあるからです。それをいつも書こうとします。そのうちとても老いて、私がしたい話を人々が聞いてくれないのではないかという心配もあるにはありますが、そうはいってもどのみち人々はみな似ていると考えています。

Q. 作曲家たちがより長く仕事をしようと作曲以外の仕事をするということですか?

ファンヒョン:だから私たちがプラットフォームの話をたくさんします。実のところ私たちがアーティスト制作をすることが一番危険ですが、一番やりやすいことでもあります。そういったこともたくさんされているし。でも現在の制作環境はマネジメント会社が中心です。それはその仕事の専門家であるマネージャーたちが一番わかっていることであり、私たちはそれではなく新しいプラットフォームを作ろうとしています。

Q. MonoTreeは今まさに始まりです。互いが互いに激励の一言をお願いします。

ファンヒョン:ずっと今のように10年、20年後でも分別なく一緒に遊べたらいいな。お互いの利害関係なく、ずっとたわいない話をしながら過ごしたい。

G-High:ファンヒョンは分別をもう少しつけろ。ジュヒョンは酒をもうすこし適度に飲め。健康上の理由より会社に迷惑をかけるな。ハハ。

イ・ジュヒョン:G-Highさんもそうだし、ファンヒョンさんもそうだし、私もそうだし、皆個人主義的ですが、よく辛抱して会社のために働くことを願っています。各自が皆、1~2ヶ月海外に行きたいというのですが、私も我慢しているから。

Q. ハハ。MonoTreeとしての夢は何ですか。

ファンヒョン:できるなら1年以内に一か所に集まり、作業できたらいいです。私たちは最近音楽プログラムくらいエクセルをたくさん見ています。本当の株式会社MonoTreeですよ。ハハ。その中から、すごい作曲家が誕生して、第2、第3のMonoTreeを作ったらいいと思います。独立をしても気分よく第2、第3をつくって、システム競争するのも面白いと思います。

Q. 作曲家にとって音楽とは?

イ・ジュヒョン:したい話をすること。私は音楽以外にほかの仕事を考えてみなかったんです。ずっとやりますよ。

G-High:一曲一曲が一つの世界だと思います。その世界というものが小さい村であるかもしれないし、大きい城かもしれません。だとしても大きな城がどれでも目立って、立派なものではないです。各自の世界だと考えて、私たちはそれを一つずつ作っていきます。

ファンヒョン:音楽は自分が話す言語です。近い感性を感じる人たちと交感することのできる言語。

Q. 最後に作曲家志望生たちに一言お願いします。

ファンヒョン:音楽はとにかく他の人に聴いてもらおうとする仕事です。自分一人ではなく、あらかじめ大衆を相手にすることだからあらゆる作業や行為、すべてのことをひっそりと見せてあげなくてはなりません。自分自身を隠すなと言いたいです。

イ・ジュヒョン:作曲家になりたいというよりは、作曲を本当にしたいのかについてよく悩んでみなくてはならないと思います。志望生たちから時々、どんな曲を書けばいいかという質問を受けるのですが、私はなんでもやりたいものを書けと言います。やりたいものがないのに作業をするのは考えるよりはるかにキツく疲れはてる、そういう仕事だと思います。

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2015年11月、設立1年ごろのインタビューですが、2016年の活躍ぶりをみても、順調に、より一層力をつけているのではと思います。彼らが繰り返すプラットフォーム、というのは、正直なところ具体的にピンと来たわけではないのですが、韓国の音楽業界へのアンチテーゼとしての意気込みを感じます。2017年も楽しみです。

また、Ladies’ CodeのGalaxyが出たのが16年2月なので、インタビューの頃は制作終わっているくらい?と思うとGalaxyの制作時期のインタビューでもあり、直接触れてなくとも当時の記録とも言えるかなと思います。アイドルの違う姿を引き出す、ということについてもGalaxyに結実していると改めて思った次第…。Galaxy制作時のMonoTreeの詳しい話はこちらのインタビュー訳をご覧ください。 [記事訳]おかえり、Ladies’ Code① “Galaxy”に込めた本当の音楽の話

あと個人的に2つ思ったことがあって、先に作詞家のインタビューを訳しましたが、作詞家はキム・イナにしろ、ソ・ジウムにしろ「自分を出してはいけない」、作曲家MonoTreeは「自分を出せ」というスタンスの違いがはっきりでたのが面白いなと。具象物である言葉と抽象物である音の曲の中での在り様がみえるというか。

あとひとつ。Ladies’  Codeの2016年の復帰2作のレビューに、Caskerを思わせる、というのがあったので、ルーツの一つとしてCaskerがでてきてなるほど、と思ってしまいました。

先の記事に出てきたOnePieceのユンサンとか、Butterflyのファン・ソンジェとのつながりもなるほど、で自分の好きな曲をたどってみるとつながってるものだな、と改めて面白く感じました。

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