[記事訳]2016年、国内で最もホットな作曲家は誰?

2016年7月の記事になりますが、備忘録的に訳してみました。アイドルグループだけでなく、制作陣も世代交代感のあるk-popのここ数年のちょっとした記録になるかな、と思います。

原文はこちら 올해 국내에서 가장 핫한 작곡가는 누구? http://star.ohmynews.com/NWS_Web/OhmyStar/at_pg_m.aspx?CNTN_CD=A0002226193#cb

 

By キム・サンファ 2016/07/14

1990年代~2000年代中盤までだけとしても、普通、歌謡の作曲作業は作曲家一人による「孤独な闘い」のような作業が主流を成してきた。

しかし、最近の海外のポップソング市場の制作方式が国内にも影響を及ぼし、2人以上の共同作業が当然のように見なされ、場合によっては7~8人以上の作曲家たちが1曲のクレジットに名前を連ねることも珍しくない。

ビジネス的な観点からも、一人がすべてを担当することよりも、いわば「レゴブロックを組み合わせるように」何人もの作業陣たちが力を集めることが効率的だという見方が今や当然とされている。

最近の音楽市場で注目を集めている新進作曲・プロデュースチームを探ってみよう。

 

1.  イギヨンベ

[主要曲]

GFRIEND  “ガラス玉 (Glass Bead)”“今日から私たちは (Me Gustas Tu)”“時を駆けて (Rough)”“あなた、そして私 (NAVILLERA)”

DIA  “On the road”

Orange Caramel “カタレナ(Catallena )” “私のようにしてみて(My Copycat )”

Ailee “Heaven”

Hello Venus “お茶する?(Would You Stay For Tea)”

MBLAQ “Be a man”(フィソン共同作曲)

UP10TION “Catch Me!”

ASTRO “Breathless”“HIDE & SEEK” 等

最近1~2年の間に急浮上した作曲家にイギヨンベ(イギ、ソ・ヨンベ)を挙げる人が多い。ガールグループGFRIEND(ヨジャチング)の4連続ヒット行進を牽引する張本人だからだ。

厳密にいうと、この二人は一つの作曲家チームというよりは、各自のプロデュースチーム活動を平行しながら、共同作業を進行している多少特異な方式をとっている。

パク・ボラムの“CELEPRETTY”、ユ・ソンウン“嫉妬”を作曲もしているイギは「オレオ」という別のチームで活動を行っており、GFRIENDの“Water Flower”、Melodyday の新曲“Color”、Lovelyzの“Shooting Star”等を発表している。MAMAMOOの所属事務所RBWのプロデューサー、ソ・ヨンベは宇宙少女の“MOMOMO”(キム・ドフン共同作曲)、MAMAMOOの“No No No”、ASTROの“Fireworks”(パク・ウソン共同作曲)等を作り出した。

この二人の合作曲を見てみると、1990年代の日本のアニメーション主題歌を連想させる軽快なポップロックサウンドの曲を多数発見することができる。代表的なのが、まさにGFRIEND。

華麗な弦楽器の旋律をバックに疾走するエレキギターのソロ演奏で曲の骨組みを据えた“時を駆けて (Rough)”、新曲“あなた、そして私 (NAVILLERA)”などを通じてガールグループGFRIENDの現在を完成させたとみても過言ではないだろう。DIAのカムバック曲“On the road”はある面においては今までのGFRIENDの作品と二卵性双生児のような曲でもある。

主にガールグループや女性ソロ歌手たちとの制作が多い反面、ボーイグループとの制作では相対的に大衆の関心は低いほうだ。

 

2.OnePiece

[主要曲]

Lovelyzの曲多数 “Ah-Choo”、“Hi”、“Candy Jelly Love”“Destiny”等

ある人はユンサンを“Lovelyzの父”とも表現したりする。いわゆる“ヨマトレ”(GFRIEND/ヨジャチング‐MAMAMOO‐TWICE ‐Red Velvet)と称する2014~2015年の代表ガールグループほどの人気ではないがLovelyzもやはり一定水準以上の音源販売と順位を維持しながら、彼女たちなりの独自性を認められている。その中心にはシンガーソングライターのユンサン、DAVINK、Space Cowboyで構成される作曲チームOnePieceの役割が支配的だった。

自分たちの名前のシングル、Cool +KoyoteのメンバーたちとのプロジェクトCoolyote シングルを除くと徹底してLovelyzの音源だけに専念しているOnePieceチームのサウンドは既存の作曲家チームとは区分される特徴を持っているが、それは復古風の電子サウンド+リアルの楽器サウンドをうまく混ぜながら高級感のあるアレンジを指向している点だ。

実際にLovelyzの曲一つ一つを見てみるとメロディーは平易だがコード構成は非常に複雑で、中途半端な楽器の実力では演奏するのがままならない。ある点では1991~1993年に出たユンサンのソロ1集と2集のパート1&2の頃を連想させる部分も発見される。

ギター、ベース部分は実際のミュージシャンの録音を活用し(さしあたってユンサン水準級のベーシスト)、合成音で代替するのが主流の弦楽器もやはり何人組以上の生演奏で入れている。

反面、長い間エレクトリックサウンドにも精通しているだけあって、復古風シンセポップを要所要所に配置させている。ここに果敢な転調を通じて曲の雰囲気を随時変える編曲が基本だ。

過去彼らが制作したり、参与したNODANCE(ユンサン)、Wittgenstein(DAVINK参加)等、当時では時代を先取りした音楽をLovlyezというガールグループを通じて再解釈したのではないかという意見もある。

 

※関連訳:Lovelyzの曲(歌詞)についてはこちらの訳もご参照ください。 [izeインタビュー訳]2016年の作詞家② チョン・ガンジ「歌詞を書くことは自分の日記帳を見せるみたいに恥ずかしい」

 

 

3.MonoTree

[主要曲]

Red Velvet “Take It Slow”(G-High、イ・ジュヒョン)

EXO  “MY Answer” (イ・ジュヒョン), “Stronger” (イ・ジュヒョン他多数)

少女時代  “Wait a Minute” (イ・ジュヒョン、G-High)

Stellar  “Marionette” (G-High、イ・ジュヒョン)

エリック・ナムX ウェンディ“Spring Love”(ファンヒョン, Agnes shin – 作詞)

Apink  “ Perfume” (G-High、キム・ユソク)

April  “ Snowman”(イ・ジュヒョン、パク・アセル、キム・ユソク)、 “M.F.B.F. ”(イ・ジュヒョン、G-High)“Hurry Hurry” (イ・ジュヒョン、キム・ユソク)

Ladies’ Code   “Galaxy”(G-High、チェ・ヨンギョン)、“My Flower”(イ・ジュヒョン)  等

MonoTreeは2014年末、人気作曲チームsweetune(KARA、Infinite、Rainbow担当)から独立したユ・ジサン(G-High)、ファンヒョン、イ・ジュヒョンらによって作られた作曲チーム(であり、株式会社)だ。現在は彼ら以外にも、キム・ユソク、Agnes shin、パク・アセル等、十数名以上の作詞・作曲家たちがMonoTree所属で活動している。2014年を起点にし、sweetuneが振るわない反面、MonoTreeは全方位的活動で名を上げており、妙な対照を見せている。

もともと多くの作曲家を布陣しているチームらしく他のプロデュースチームとは違い、特定ジャンルにとらわれず多様なスタイルの曲を大挙して発表している点はMonoTreeだけの強みに数えられる。

主にガールグループの作品が取り沙汰されているが、EXO、SHINee等、ボーイグループとの制作でも侮れない完成度を見せており、これからの活躍がさらに期待される。特に外国作曲家の依存度が高いSMのミュージシャンたちの曲で、比較的MonoTree所属作曲家たちの参加が活発なのもやはり目を引くところだ。

 

※関連訳:Ladies’ Codeの“GALAXY”制作についてはこちらの訳もご参照ください。 [記事訳]おかえり、Ladies’ Code① “Galaxy”に込めた本当の音楽の話

 

4.e.one

[主要曲]

Wonder Girls  “I Feel You”(パク・チニョンとの共同作曲)

April “TinkerBell”

KARA “Cupid”

EXO  “Lucky”

Nine Muses“Hurt Locker”(作詞/編曲のみ)

GFRIEND “Luv Star”

ユン・チェギョン & チェウォン“Clock”

ペク・アヨン“a Good Boy”

ZE:A、ク・ハラ、 Monday Kiz、 ソ・インヨン、BTOB、神話等多数参与。

バンドコンセプトで昨年(2015年)カムバックしたWonder Girlsの成功に潜む要因の一つが作曲チームe.oneだ。パク・チニョンとの共同作曲で完成した“I Feel You”の大成功で、Wonder Girlsは今年ももう一度バンド形式で新曲を出すことになった。

人気グループのEXOのファンソング“Lucky”もやはりe.oneが作った隠れた名曲中の一つ。このほかKARA、April等DSPメディア所属歌手の最近のタイトル曲もやはり彼らが任され制作を行った。

グループV.O.Sのチェ・ヒョンジュン、作曲家チョン・ホヒョンらで構成され、“キュートで溌剌”(April、GFRIEND)VS“ガールクラッシュ”(Wonder Girls、Nine Muses、ソ・インヨン)等、両極的に対比されるコンセプトの曲も無難に消化する全天候性向の創作集団として目を引くだけのことはある。

チェ・ヒョンジュンのもともとのグループV.O.SをはじめとしてMonday Kiz、BTOB等、ボーカルハーモニーが強調された男性グループの曲もやはり無難に消化しているのもe.oneの強みの一つだ。

 

※e.oneはこの記事のあとに発売された宇宙少女の“Secret”が2016年のK-POPを代表する曲のひとつといってもいいくらい、泣きのメロディがとてもいい曲なので、こちらの動画を貼ります。今年2017年早々に発売されたAprilの“April Story”も同様によいです。文にあるガールクラッシュ系でもやはりメロディの泣きが効いているところが、どちらもこなせるe.oneの特徴なのではと思います。ちょっと懐かしいような泣き系K-POPの曲を今年も期待です。

 

 

5.Butterfly

[主要曲]

gugudan“Wonderland”

April“Dream Candy”

KNK“KNOCK”

ButterflyはBoAの“アトランティスの少女”、イ・スンファンの“How love is”等の名曲を作ったファン・ソンジェが、最近新しく作った作曲プロデュースチームだ。始めたばかりのため、上に挙げたほかのチームに比べて曲数は多くはないが、ファン・ソンジェという名前がもたらす重みで期待値が高い。

April、gugudan、KNK等、偶然にも新人アイドルグループのデビュー曲を彼らが任された。昨年出たAprilの“Dream Candy”、最近発表されたgugudanのデビュー曲“Wonderland”等はファンタジー+童話+少女 という一貫性で“アトランティスの少女”の延長線上に置かれる作品とみていいだろう。

反面、大型新人グループKNKの“Knock”ではこれとは違った重厚感のあるサウンドで大型男性アイドルらしい姿を打ち出すのに注力した。

 

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思ったより、英文曲名を調べて入力するのに時間をとられました…。訳より時間かかったかもです。記事が7月のものなので、その後2016年中に出たものなどもフォローしたかったのですが、時間切れでした…。それにしても、すべての曲に英文曲名がついているのはさすが世界標準のk-popだな…なんて改めて思ったりしました。日本でk-popを聴いている人は韓国タイトルをそのまま呼んでいたりするので、かえって分かりづらいかも…とも思いましたが、カタカナで書くのも妙なので。グループ名もGFRIENDなんかはヨチンと言った方が通りそうです笑。さておき、気に入った曲を誰が作ったのか調べてみると同じ人だったりして、逆引きして聴いてみたり、個人的にはそれも音楽の楽しみ方の一つです。今のK-POPはその楽しさも存分に味わえるので、2017年もどんな制作陣が台頭するのか楽しみにしたいと思います。

 

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