[izeインタビュー訳]2016年の作詞家① ソ・ジウム「自分の中の“中2”を、分別がつかないように」

EXO “ウルロン”、f(x)の“Electric Shock”、ティティソ“Twinkle”など、錚々たるヒットナンバーの歌詞を手掛けている作詞家ソ・ジウムのIZEインタビューを訳してみました。86年生まれと若いだけあって作品数は多くはないですが、SMの曲を中心に錚々たる感がすごい。ほかにもWikipediaより、主なシングル曲を挙げておきます。

Super Junior-M“Break Down”,“Swing”/テミン“Danger” / Red Velvet“Dumb Dumb” / Lovelyz“Ah-Choo” / Oh my girl“Closer”“Liar Liar”

原文はこちら 2016년의 작사가│① 서지음 “내 안의 ‘중2’를 철들지 않게 할 거다” http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016052209017266713

 

最近、アイドル産業で最も重要なことはキャラクターだ。EXOの“ウルロン”とLovelyzの“Ah-Choo”、Red Velvetの“Dumb Dumb” 等を作詞したソ・ジウムはグループのイメージを一目で描き出す歌詞を書く。一体、どんな過程を経てそんな歌詞をもたらすことができるのか、彼女に一つ一つ尋ねた。ソ・ジウム作詞家の答えはいい歌詞を書くことに関する話であり、誠実な職業人の人生についての話でもあった。

‐最近LovelyzやOh my girl 、M-net[プロデュース101]など、作詞した作品が一度に出たが。

ソ・ジウム 実際に作業した期間を明らかにすると以前のものと最近のものが半々程度だ。同じ時期に公開されて作品がより多く見えるようだ。最近も作業は続けていている最中だが、途方もない量なので、すぐにでも再充電をかねて旅行に行くつもりだ。歌詞を書いてみると一度ずつ頭の中が黒い雲がかかったように曇るときがあって。旅行に行くと晴れるような感じがして、新しい作業をできる力が出る。

‐[プロデュース101]では“Yum-Yum”と“Fingertips”“Crush”まで3曲の作詞を引き受けているが、グループのカラーが明確ではない状況で、より大変だったかと思うが。

ソ・ジウム やはり新人よりはキャラクターがあるグループが楽だが、[プロデュース101]の場合にはメンバーたちの多様なカラーを見せることを望んでいるようなので、まったく透明な状態で始めた。いったん作曲家の方々が求める内容をよく参考にしたり、曲をできるだけたくさん聴きながらキャラクターを読み下そうとした。ガイドを聴いてみると“Yum-Yum”はぽんぽんと跳ねる溌剌した雰囲気、“Fingertips”はそれよりは少し柔らかく成熟した感じかな。“Crush”は“ドク通事故(交通事故のように偶然突然にある分野のファンやマニアになること)”というコンセプトを得て作った曲で。

‐歌詞を書くときほかに参照するものを探したりしないのか。

ソ・ジウム 90%程度は想像力に依存している。時々どこからか受けたインスピレーションをメモしたりもするが、実際に使用することはほとんどない。「この歌にこれを必ず入れなくては」という意識を持っていると、はめ込んだような感じがするので。間接的に経験したこと、つまり友達から話を聞いたり、映画を通じて見たことなどが、作業に没入している状態のときに自然と浮かぶ。特に私は幼いころから本と一緒に育ってきた方なのでその経験が作詞にも密かに助けになっているようだ。その中でもSFや推理小説・ファンタジーなど自分が実際に経験できない話が好きだったせいか、ファンタジー系列の歌に出会うと水を得た魚になる(笑)。EXOの“Don’t Go”や“月光”“Black Pearl”、Oh My Girlの“Closer”“Liar Liar”のような曲のことだ。

‐事務所側からそんな雰囲気を注文するときもあるのか。

ソ・ジウム 普通、10のうち8,9割はガイドラインが詳細には与えられない。ただ自由に書いてくださいと。なので、曲を聴いてみてある程度はファンタジー風の歌詞を入れてもよさそうだ、よく合いそうだと思ったら入れてみる方だ。

‐その場合、グループがそれまで維持してきたキャラクターと食い違ったりはしないのか。

ソ・ジウム とはいえキャラクターやストーリーテリングはアルバムごとに少しずつ変わるのでは。その歌手についてよく知らないときは前作を参考にしたりもするが、最も重要なことは今聴いたガイド曲だ。この歌を事務所が選んだということ、それはこの曲にある感覚やキャラクターが気に入ってのことだと考えて。そんな時、文にこの曲を聴いて感じた部分をよく活かせばいいと思う。一つの曲で事務所と作曲家と私が疎通するということだ。ガイドラインを多くもらわなくても、「今度のコンセプトはすこしこんな感じにいきたいんだな」という感じがくる。

‐でも、f(x)の“Electric Shock”は最初から“四行詩を入れて欲しい”という依頼があったと聞いたが。

ソ・ジウム ガイドを聴いたとき、その依頼に全く違和感がなかった。“ヂョン、ヂョン、ヂョンリュドゥリ(電、電、電流たちが)”という部分の拍子が「ッタン、ッタン、ッタタタタン」で韻を刻むようで、それが四行詩と似て聞こえた。全く異質感がなく、四行詩を書くのが自然だろうと考えた。もちろん難しい作業なので、今話すと本当に恥ずかしい単語たちをあちこちにたくさん入れてみたりもした(笑)。結局、全部脱落して、“電気衝撃”が生き残った。

‐作詞した曲のうち、“Electric Shock”の“電気衝撃”のように核となる単語からもはやグループのイメージがある程度見えることも多いのでは。例えばEXOの“ウルロン”やLovelyzの“A-Choo”、Red Velvetの“Dumb Dumb”のような曲。

ソ・ジウム まず“Dumb Dumb”はガイドバージョンから「Dumb Dumb」という単語がついていた。その場で他の候補も考えてみたが、そこまでのものがなくすべて脱落し、「Dumb Dumb」を活かそうと書いてみたらほかのフレーズの歌詞も自然に浮かんだ。実のところ作詞をするとき、何か人の頭に残る文句を入れることをとても意識する。刺さるサビを作るときはコメディアンたちが流行語を作るようなやり方に近づく。人々がこれをよく鼻歌するだろうか?よく覚えて歌うだろうか?「ウルロン」もその過程によって作られた歌詞だ。反復するサビに見合う言葉を何百も入れてみて、どんな言葉が一番インパクトがあるか、どんな言葉が一番雰囲気を喚起することができるか一人だけの競い合いを繰り広げてみたわけだ。

‐周りの人たちの反応を聞いてみたりするのか。

ソ・ジウム 最初のころはそんなときもあったが今はない。いまだに完璧だとは言えないが、作業をしてきて少しずつ第三者の目で、私が書いた歌詞を見渡すノウハウができたというか。でも、曲が公開された後にリスナーたちの反応は相変わらず探してみる。

‐その中で記憶に残っているのは何か?

ソ・ジウム 文章を正確に記憶しているわけではないが、多くの人が賞賛してくださって少しずつ力が出たように思う。一方では「X(世代)風」とか「中2病」のようなよくない反応も多い。“Electric Shock”や“ウルロン”を書いたときは特にそうだった。弟にこんなコメントをみせながら「ねえ、この人たち私に「X風」だって。」と言ったら、弟が黙っていたかと思いきや「うん、少しそんな感じもする。」と言って(笑)。そして、見た反応の中で一番心が痛んだのはハングル破壊だ、文法破壊だ、こんな言葉だった。この場を借りて弁明すると、私はハングルを愛していて、最大限文法を破壊しないよう努力している。これからも文法を守りながら、きれいな表現をたくさん探してみるつもりだ。

‐海外のファンが多いK-POPの特性上、外国語歌詞の重要性も高いのではないかと思うが。

ソ・ジウム そのためにでも私はハングルをたくさん入れたいと思うタイプだ。もし英語とハングルが同じインパクトで似た感じだったらハングルを選ぶ。ハングルが入るとぎこちなくなるフレーズがあったり、依頼先から「ここには英語を活かしてください」と言ってきたら、仕方がないけれど。“ウルロン”の中国語バージョンもほかの部分とは違ってサビだけは「ウルロン」という単語がそのまま入っている。代わりになる単語がなかったということで。こんな風にハングルも広く知らしめることができるんだな、と思ってむしろ嬉しかった。

‐もともと専攻は言語関連なのか?

ソ・ジウム 違う。音楽でも言語でも文学でもない。ただどれも好きだっただけだ。これでどんな仕事ができるか悩んでいたが、作詞について知り「私は音楽も好きで、文を書くのも好きだからうまくやれるだろう」と考えた。その後、作詞学校へ1年くらい通っていたところ、機会があってハ・ドンギュンさんが歌うSBS[お願い、キャプテン]のOST“胸の片方”でデビューした。

‐デビューが実に早かった。

ソ・ジウム そうだ。デビューも早く、デビューしてそれほど経たずティティソ“Twinkle”のような有名な歌手のタイトル曲を書いたことも奇跡だと思うほど異例的なことだった。アイドルの歌詞を書いたのは“Twinkle”が初めてだったのでいわゆる「大当たり」が出たのをみながら、とても震えて夢のようだった。家族も外で歌を聴くたびに「姉さん、今洗車場を通ったら、姉さんの歌が流れたよ。」「ある店の前を通ったら、娘の歌が流れて。」と電話をかけてきたりもした。でも、人間はとてもあざといもので、こんなことに慣れるのがこんなに早いなんて(笑)。今では適応して、私が書いた歌詞が流れても不思議がりはせず「ああ、うれしい。ありがたい。」程度の感想だ。

‐漠然と夢見ているときと実際に仕事をするのはまた違うのか。

ソ・ジウム 最近までも悩んでいるのはそれだ。以前にはこの仕事さえできればなんでもやろうという覚悟で挑んだとしたら、今は「ああ、また仕事か。」このようになった。自分でも知らず知らずのうちに仕事を後回しにしている姿を見ながら、若干の懐疑感を感じた。でも、ただ認めてみたら楽になった。どんな好きだったことでも、今では私の仕事なのだから、おもしろくないこともあるだろうし、それは自然な感情であるかもしれない。そうすると圧迫感も減って、今は以前より少し重い気持ちがなく作業できるようになった。もちろん、昔は音楽も楽しみのために聴いていたが、今は独りでに仕事を考えるようになった。ポップソングを聴きながら韓国語歌詞をつけるとしたら、どう書くか思いめぐらしてみたり。でもどうしようもない。これが私の仕事であり、そうなってしまったのだから(笑)。

‐作詞家志望生まで教えるようになったが、何が一番基本だと話すのか。

ソ・ジウム 一旦、作詞家という意識を捨てて、曲が作り出すキャラクターに入り込むこと、そしてその人の口で話をしなくてはならないということ。授業をしてみると作詞家の存在がやけに大きく感じられる歌詞を多く見受ける。自分の文を歌詞で作りたいという欲望が突出したら、それは歌詞ではない。私が書きたいことと、この歌が今話していることは完全に別個の問題だから。歌をよく聴いて、歌が言っている話を読み下すのが重要だ。うまく書かなくちゃ、かっこよく書かなくちゃ、すごい文章をつくりださなくちゃ、これは作詞家の意識であって、そうすると却って不要な修辞をするようになる。こういうものは見れば読み取れる。

‐歌の中の話者になるというのはどういう意味か。

ソ・ジウム 例えばドラマの台本だとすると、脚本家は子供から老人までそれぞれ違う登場人物の台詞を、本当にその人になったように書く。それと同じようなことだ。やってみないと難しく感じられることだが、一度経験してみたら誰でもできることだ。

‐これからもアイドル方面の歌詞を主に書くことになるだろうが、そうすると本人も10代、20代の感性を逃さないことが重要だろう。

ソ・ジウム ところが実のところ、今でもとても年配だ(笑)。時には私が歌詞を書いてもややウズウズするような感じがしたりするが、幸いなことに分別のない“中2”が私の中に存在しているようだ。この子供をずっと分別がつかないようにしなくては。

‐時間が経つのが心配になったりしないのか。

ソ・ジウム 前もってわざわざ心配しないようにしている。作詞家としてデビューするときから「どんな話者にでも全部なれる」と誓って、「私はこんな部分が弱い」という考えはしないように努力した。いつかは若い感覚の歌詞を書くことができない日が来るだろう。でもその時まではただ自分を信じてあげたい。どんな形であれ制限をおかず、なんでも書くことができるのだと。

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若いけど、とてもプロフェッショナル、という印象。これからどんな歌のどんな歌詞を書いていくのか。個人的には先にSuper Junior-Mの“Swing”の作曲家インタビューを訳したので、作詞家の彼女と、線がつながった感じがしたのも興味深かったです。

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